仕事で沖縄に行ってきました。
(天気はよくなかったです笑)
そこで色々と仕事はあったんですが、ワークショップとしてプレゼンをすることになりました。
各グループに共通のテーマが与えられ、それについてプレゼンするという感じでしたが、自分のグループが準優勝しました。
発表者は自分だったのですが、少なくとも上位に入るのにはふさわしい話し方ができたと思います。
そこで、プレゼンの話し方やコツを教えたいと思います。
今回の前提条件
ワークショップの具体的な内容は伏せますが、簡単に説明すると以下のような内容でした。
・テーマについて現在の課題 ・それを解決する方法 ・解決方法は現実的でも非現実的(ネタ)でもいい ・参加者全員が1番良かったと思うグループ1つにだけ投票する(ただし自分のグループには投票しない) ・投票の基準は、1番良いと思ったグループに投票する(内容の濃さや説得力等は関係ない) ・発表の持ち時間は1グループ5分
今回お伝えしたい内容として押さえておいて欲しい前提は、内容の濃さや説得力は考慮しないという部分です。
プレゼンの構成方法
本来のプレゼンであれば、結論から述べてその後に理由を説明する方がいいです。
ただし、今回は以下のポイントがありました。
・結論は非現実的なネタでもいい
・内容の濃さや構成力等は気にしないで投票する(感覚的に1番良いと思ったもの)
結果的に、結論としては自分のグループはネタに走ることになったので、前振り→オチという感じにしたかったため、結論は最後に述べることにしました。
構成としては、
・課題の列挙 ・それを現在解決できない理由 ・今後解決できる理由 ・その解決方法 ・なぜそれが解決できるかの理由
となりました。
それを現在解決できない理由
ここは自分のグループとしては、簡単に言うと「やりたいことを周りを気にせずやることの弊害」というとこになりました。
そこでブラックジョークを交えることとしました。
交えた理由としては、固いプレゼン内容だと興味を持たれないような空気があったので、笑いを入れることで興味を引きつけようと思ったからです。
かつ、時事的なネタを入れることで更に興味を惹くようにしようと思いました。
「やりたいこと」として入れたネタは以下です(ブラックジョークなので本当には思っていませんよ笑)
・税金を払いたくない(ちょうど住民税の通達時期だったため) ・給付金を騙し取りたい ・誤送金を返したくない
掴みというやつですね。
今後解決できる理由
ここの導入として、ブラックジョークから一転してインテリジェンスな話題で導入することとしました。
ブラックジョークとの緩急差をつけることで、聴衆の興味を惹こうと考えたからです。
この「今後」というのが、かなり先の未来(150年後くらい)のことを言っていたので、逆に150年前には何が起きていたか、という説明を入れました。
150年前は大政奉還が行われたので、150年後なら国の制度やシステムが大きく変わっている可能性がある、という内容で導入をしました。
先ほどのブラックジョークから、かなり緩急差がついたのではないでしょうか。
その解決方法
またここで一転して、ブラックジョークを入れました。
聴衆の感情をかき乱していきます笑
自分のグループは「それを現在解決できない理由」として「やりたいことを周りを気にせずやることの弊害」という理由になったのですが、
「その弊害が起きないようにモラルや秩序が全国民に行き届く」という解決方法を提示しました。
で、その具体的な内容として、
・人間へのチップの埋め込み ・洗脳
という内容で提示しました。
そうですね、かなりブラックで過激な内容ですね笑
ですが、まだまだ前振りの段階なのでブラック・過激でOKです。
なぜそれが解決できるかの理由
先ほどのブラックで過激な解決方法ですが、ここでは「それがブラックでも過激でもない」という理由を説明することで納得させるようにしました。
すごく簡単に説明すると「ロボットのような人間になる(むしろロボットになる)」という理由を提示することになったので、
皆んな大好き「ドラえもん」になろう、という結論を持ってきました笑
ですが、ここでまだ終わりません。これが現実的である理由を加えていきます。
(現実的ではないのですが、それっぽい理屈を加えて更にひと笑い、って感じです)
・ドラえもんの誕生は2112年なので、150年後なら既にドラえもんは誕生している
・2172年なら、誕生から60年経過しているので大量生産も可能
更にダメ押しとして「弊社はIT業界なので、ドラえもんのAIを作ろう」という話でプレゼンを締めくくるようにしました。
話し方で気をつけたこと
まず思ったのは、声が小さかったり暗かったりだと、同じ内容でも全然興味を惹いてくれない空気があったので、そこは意識しました。
(別にこれはプレゼン全般に言える話ですが。。)
自分は話すこと自体が苦手ではありますが、そんなの言い訳にしかなりません。堂々とやりましょう。
それを現在解決できない理由
ブラックジョークをここで仕込んだわけですが、この理由を列挙して述べる際は、ちょっとコミカルに話します。
「ここが笑いどとろですよ」「これはネタですよ」というのを暗に伝えるわけですね。
特に時事として強いのは誤送金の話題だと思ったので、特にここはコミカル感を強めにします。
(かつ、列挙した理由の最後に持ってくると良いと思います)
今後解決できる理由
さて、こちらは一転してインテリジェンスな話題を提供したわけですが、今度はしっかりと説明します。
話題に緩急がつくのですが、話し方でもここで緩急をつけます。
耳に入る情報として、1つ1つの言葉自体の緩急と同時に、話し方という感情にも緩急をつけることでより強調させます。
その解決方法
「それを現在解決できない理由」と同様にブラックジョークを入れたわけですが、話し方は同様ではありません。
聴衆はここが結論部分だと思っています(まだこの先の展開がわからないので)
なので、スパッと短めにブラックジョークを出したいです。
「まぁチップの埋め込みと洗脳ですね〜」みたいにコミカルには話すんですが、スパッと言って終わってしまおうと思いました。
なぜそれが解決できるかの理由
「それがブラックでも過激でもない」という理由を説明したいので、導入として「ですが」と言います。
そして、この「ですが」を強調します。
強調して注意を引きつけます。
それと同時に、「ブラックでも過激でもないんだ」という展開になることを予想させます。
その後はまたそれっぽい理屈を述べるわけですけど、冗談のような内容ではあるんですが、妙に説得力を持たせたいので、コミカル感と真面目な感じの重宝を出していきます。
こうやって、ころころと話し方にも起伏を持たせることで注意と興味を引いていくわけです。
上位入賞者に共通したこと、優勝まで至らなかった理由
共通したのは「インパクト」ですね。つまりは、いかに相手に印象を与えるか、興味を持ってもらえるか、ですね。
今回はおふざけありのプレゼンでしたが、真面目なプレゼンであってもインパクトは大事であり、それが心や意見を動かすんだなぁ、と実感しましたね。
(真面目なプレゼンなら、説得力や構成力等も当然ながら大事にはなります)
優勝に至らなかった理由も、結局はインパクト勝負で負けたからですね。
ロボットネタやドラえもんネタは、他のグループでも比較的出てきたんですよね。
(話の中で登場する程度ではあったので、妙な説得力と結論に持ってきた自分のグループが1番インパクトはありましたが)
ですが、優勝したグループは全く違う観点で勝負してきて、プレゼンの資料として実際に「モノ」を作ってきたんですよ。
かつ、観客も巻き込むような(要するに投げかけたり質問したり)方法を取っていました。
他のグループと完全な差別化ができたことで、大きいインパクトを残せたんだと思います。
ということで、一言でプレゼンのコツをまとめるならば「インパクトを残せるような文章構成や話術」ということになります。
そのために感情を揺さぶりましょう、という感じですね。